タトゥー除去の基礎知識

タトゥーのなりたち


 タトゥー除去の施術にはいくつか種類があります。ここではその中の代表的なものについて説明したいと思います。


 ここでは、タトゥーについて少し知識を深めていこうと思います。現在、確認されている世界最古のタトゥーはヨーロッパのオーストリアとイタリアの国境地帯にあるアルプス山脈のエッソ渓谷で発見されたミイラに施されていたものになります。そのミイラは「アイスマン」という愛称で知られています。アイスマンの背後に見つかったタトゥー痕の位置が現在の灸鍼治療におけるツボに一致しており、アイスマンのタトゥーは痛みを抑えるツボ治療の痕ではないかと考えられています。パジリクというシベリアのアルタイ山脈の遺跡で見つかった紀元前400年ごろと思われる遊牧民の族長のミイラには、背中の背骨にそって入れ墨が施されていました。こちらもアイスマンと同様にツボ治療の痕ではないかと考えられています。


 一方ヨーロッパでは、旧約聖書にタトゥーを禁止する文言が記されていることから、ユダヤ教の正典が書かれた西暦以前のユダヤ人の間にもタトゥーの風習があったものと考えられています。また、紀元前1世紀には当時ブリタニアと呼ばれていたイギリス南部地方でタトゥーの風習があったようです。ブリタニア遠征から帰還したローマ軍の兵士により、ブリタニアの住民のタトゥーの風習がローマ帝国全土に広がり、キリスト教徒の間でも顔と腕に十字のタトゥーを入れる人が増えました。しかし次第にタトゥーは異教徒の習慣であるとみなされるようになり、787年に開催された教会審議会によりキリスト教徒の入れ墨は全面的に禁止されています。その後ヨーロッパではキリスト教が広まるにつれてタトゥーの風習は消えてゆくことになります。